やりたい仕事が無い時に抑えたい3つのポイント

やりたい仕事が無い時に抑えたい3つのポイント

現代で生きている方の人生において、「仕事」が占める時間はおよそ3割とされています。
人生の中で過ごす時間の3割が、仕事に費やされるという事です。
もちろん例外的な生き方もありますが、基本的には「仕事をして、お金を稼ぐ」という事をします。
そしてそこでおそらく、大抵の方は「特にやりたい仕事が無い」という状態に陥ると思います。
例えば新卒で就職活動を始めた時、特に興味のある分野も無いため、どのように選んでいいか分からない、興味が無いという事はよくあるはずです。

「やりたい仕事が無い」という事は決して悪いことでは無く、自然なことです。
そのときに抑えたいポイントとなる、3つのことをご紹介していきたいと思います。

自分のタイプの把握&仕事の情報収集をする

NTTコムリサーチが行ったアンケートで、現在の仕事とやりたい仕事とのギャップについての設問で、およそ6割の人が「ギャップを感じる」と回答しました。
つまり、すでに働いている人でも、4割程度の人しか、やりたい仕事に就けていない、という事です。
この原因は大きく二つあり、自分がどういうタイプなのか、どういう正確なのかをうまく把握していないことと、仕事そのものの情報が少ないこと、が挙げられます。

自分のタイプを把握する

仕事において、人間は「ToDo型」「being型」の2種類に分かれます。
自分はこのどちらなのか、どちらを求めているのかを把握してください。

ToDo型はその仕事そのものが好きで、やり続けられるというタイプです。
例えば営業でどうやって成績を伸ばすか、どういう売り方をしたいのか、開発であればどういう商品、製品を作りたいのか、と言ったことをずっと考えられるような方です。

being型はその仕事の内容、自分が何をするかという部分ではなく、仕事している状態に重きを置くタイプです。
いわゆる「働きやすさ」を重視すると言ってもいいと思います。
休みがきちんととれる、フレキシブルに働ける、人間関係が良好、などのように、仕事内容ではなく環境が大切、というタイプです。

そして、人間の99%はこのbeing型とされています。
やりたい仕事が明確にある方のほうが少ないですので当然ですが、職場環境に重きを置いて、今後のなりたい自分も含めて考えると、ある程度決まってくると思います。
自分はbeing型と割り切って、その上で決めて行くのも一つです。

この時にもう一つ必要なのが、仕事そのものの情報収集です。

仕事について、徹底的に調べる

仕事そのものの種類、選択肢を知らないと、自然と「仕事が無い」と思ってしまいます。
厚生労働省発表の職業名索引には、およそ1万7000種類の職業がある、とされています。
詳しくは後述しますが、一つの好きなことがあったとして、それに付随する業界、職業は非常に多岐にわたって存在しています。
視野を広げて、より深く調べてみると、選ぶ幅は今以上にぐっと広がります。
職業名索引だけをくまなく見て探すのはあまり現実的ではないですが、これも活用しつつ、友人や先輩、先生方や親族も含めて、相談してみるのももちろん効果的です。
そうすることで、興味のある仕事、やってみたい仕事が少しずつ見えてくると思います。

「自分に出来ること」を第一に考える&やりたくないことを書き出す・リスト化する

前項を踏まえて、具体的にどのように進めていくかですが、まず見方を少し変えて「自分に出来る事」を考えて見てください。
東大法学部を卒業して予備校の教師となり、タレントとして一躍人気となった林修という方が、以前テレビ番組で「出来る出来ないが大事」と言っていました。
やりたい仕事とやりたくない仕事、そし出来ることと出来ないこと、を縦横に置いた座標のグラフにして表しました。
やりたい仕事で自分に出来ることを1、やりたくないが自分に出来る仕事を2、やりたくなく出来ない仕事を3,やりたい仕事だが出来ないことを4と、4分割したものです。

このうち、自分に向いていることでなおかつ興味があってやりたい仕事となる、1に就くのが一番理想ですが、実際には、自分にあまり向いていないけどなんとなく興味があった仕事だから仕方なくやっている、と言う方が多いと思います。

林さんはこのうち、「やりたくないが自分に出来る仕事」をおすすめしています。
たとえ興味が無くても、向いていることを続けるとどんどんレベルアップして息、頼られることも増え、自然と立場が上がっていき、自分に自信が付き自己肯定感もどんどん上がって行きます。
逆になんとなく興味があったというだけで、向いてい無い仕事を選んでしまうと、毎日が非常に苦しく、わずかながらでも持っていた興味もあっという間に薄れてしまいます。

興味があるなしに加えて、自分に出来る出来ないも重要視しながら、探していくのがとってもおすすめです。

出来る出来ないを考える際に役立つのが、一番やりたくないことは何かを考えて、一度リストアップしてみることです。
これまでの経験、学生生活やアルバイトの中での事を考えて、やりたくないことを詳しくまとめてみると、向き不向きや継続しやすさがある程度見えてくるはずです。
例えば早起きしたくない、という事であれば会社の近くに引っ越せる地域を選ぶ、など具体的なことが決まってくると思います。

好きなことと仕事が結びつかないか考える・資格やスキルをとる

やはり、「自分が好きなこと」と仕事が結びつくのが一番良いです。
ただ、一口に「好きなことを仕事にする」というのは非常に難しい上に、思いがけない厳しい現実を目の当たりにすることもあります。
ですので、いくつかの部分ごとに切り分けて考えるのがベストです。

一つの商品が好きでそれに携わりたいとしても、その物の開発会社があり、それに販売業者、宣伝広告と言った要素がいくつも重なります。
例えば自動車は、一つの開発販売メーカーだけではなく、部品ごとにいくつもの生産工場と会社があり、それぞれを集めて組み立て、完成されているものです。
一つの好きなことがあったとして、それに類似する業界、携わる業界は実はかなり幅広くあります。
なので、前項の情報収集をしっかりと入念にすることも重要になって来ます。

最後に、どうしてもいまいち足りない、もう一歩が無いという時は、何らかの資格やスキルを今から取るという手もあります。
たとえ興味が無くても、思い切って今伸びている業界、業種に関連する資格をとったり、スキルを勉強してみると、就職に有利になるのはもちろん、普段では気付けなかった思いもよらない発見が見つかることもあります。
例えば介護業界は以前から人手不足で有名ですが、最近ではIoTの活用が積極的になり、介護業界内でIT技術者の需要が高まって来ています。
実務経験が無くても、資格を持っていたり、はっきりとしたスキルを持っていれば、採用となるケースも当然ありますので、もし何か突破口が欲しいという時には検討してみてください。
難しいですが、需要が高まるであろう仕事を読んで、それに関する資格を取るのももちろん有効です。

今後を見据えるという方法&就職のプロに相談する

以上、3つのポイントをまとめて行きました。
最後に、仕事そのものについてではなく、今後のライフスタイル、自分の在り方を一番に考えて見るのも一つです。
例えば、言い方は悪いですが、やりたくない仕事でさらに生活も苦しいぐらい薄給だと「幸福度」が著しく低い生き方になります。

幸福度とは、好きなことを朝から晩までしてその分高給を得る生き方、生活費や無駄な出費を切り詰める代わりに仕事の量を大きく抑え、好きなように生きる生き方、の2パターンが非常に高い幸福度になるとされています。
前者は仕事に特化したサラリーマン、後者は自分で自由に仕事する自由業、フリーランスが該当すると思います。
自分の理想、欲求に一番近い道、自分が考える「幸福度」が一番高くなると思われる仕事を選ぶことが大切です。
確かに、生活費のためだけに働かなければならないタイミングもあるかもしれませんが、将来的に、今後を見据えて幸福度が高まる可能性が高い道を選択するのが最善です。

「やりたいことがない」がために、一歩を踏み出せない人も多いと思いますが、こうしたことを試してみると今より少しは前向きに、就活が進むかと思います。
今では就職・転職サービスとして様々な窓口があり、プロに聞くことも簡単に出来ます。

例えば既卒やフリーターの方向けに、自己分析の支援や履歴書の添削、さらには模擬面接まで行えるサービスとか、有名ですが「転職エージェント」も非常に便利です。
専任のスタッフが付いて、マンツーマンで就職に向けて徹底的にサポートしてくれたり、中には完全に就職経験が無い、社会人経験が無い方に向けて展開している企業も存在します。

<まとめ>まずは一歩を踏み出すこと

やりたい仕事が無い、どうにも興味が湧かないという思いは充分あると思います。
そこでなかなか一歩を踏み出せずにいる時、こうしたことを考えて見ると、今よりきっと道が見えるはずです。
どうにも分からない時は、様々な就職支援サービスを活用してみてください。
無料で簡単なカウンセリングが出来るところも多いですので、視野がかなり広がると思います。
生き生きと、楽しく暮らしていくためにも、まずは勇気を持って進んで行きましょう。



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